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もうひとつの高校総体

2006年、ひとつの奇跡が起きた。この奇跡がきっかけでナインモーション沖縄は誕生した。

 

​2006年3月中旬、通信制高校のサッカー部のキャプテンと副キャプテンは、ひとりの男を訪ねた。

彼らは、その男にこう話した。「ボクたちは、県大会で優勝して全国大会に出場したい。どうしても三年生を全国の舞台でプレーさせたい!だから、ぼくらにサッカーを教えてください。」この申し出を快諾したのが、現在のナインプロモーション沖縄代表宮城亮である。

 

数日後、指定された場所へ練習を見に行くと、なんと参加しているメンバーは、訪問してきたキャプテンと副キャプテンの2人。

 

ここで宮城は驚きの真実を聞かされる。「コーチ、実は選手はボクたち2人だけなんです。」「えっ!?」

 

「なぜそれを先に言わない!?」「だって言ったら、引き受けないでしょ?」

 

そんなこんなのやりとりを終えたあと、ひとまず3人は練習を始めた。

次の練習会も、その次の練習会も選手は2人のままだった。

 

そんな2人のサッカー部を見学しようと、学校の生徒達は見学半分、冷やかし半分で練習を見に来ていた。

しかしそんな冷やかしにもめげず練習に取組む2人に、生徒達の目も次第に変化してくる。見学していた生徒の中で、自分もサッカーを始めるというメンバーがでてきたのだ。聞けば彼らは、昨年の夏の大会まではサッカー部に所属していたが、1回戦でのあまりの大敗に、心が折れサッカーを辞めていたというのだった。

 

メンバーは4人になった。

 

そして4月を迎えた、そう新入生が入ってきたのである。

新1年生に、編入で入ってきたメンバーも加わり、なんとか10人という

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